東京デザインウィーク2016「TOKYO DESIGN WEEK 2016」で展示物のひとつから火災発生

ニュースを見ていると、とても痛ましいニュースが流れてくる。
東京で開催されている「TOKYO DESIGN WEEK 2016」(東京デザインウィーク2016)という現代アートを展示するイベントで展示物のひとつから火災が発生し5歳の子供が死亡というニュース。

「白熱電球が出火原因か イベントで火災5歳児死亡」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20161107-00000016-ann-soci

このニュースを見て、火災発生前の展示物の画像などを検索してみると、別の方がまとめられているブログがありました。
【これは酷すぎる】明治神宮外苑 東京デザインウィーク | 日本工業大学の作品「素の家」の火災」

このブログに掲載されている火災前の写真を見ると、おがくずまみれのジャングルジム構造は、火がつけば30秒で全体に火がまわるような構造であることがわかります。

構造的にはまさに、キャンプファイヤーで、よく火が燃えるように作る井桁構造。
20161107-a1

普段、火事のことを気にしていない人は、その危険性をあまりわからないかと思いますが、この構造物を作ったのが日本工業大学工学部建築学科の学生が中心となって作る「新建築デザイン研究会」というのが非常に残念であります。

建築に携わる人であれば、火災には人一倍気をつけなければいけなのに、熱源となる電球の近くにおがくずがあるという致命的な設計。

この火災から私達が学ぶことは、大きなイベントだからと言って、必ず安全性が確保できている訳ではない。
燃えやすいものが何であるか?いざというときに逃げやすいか?これらを少しでもいいので頭の片隅に入れて行動することを心がけたいですね。

今回は、構造物に設置されている電球が熱源となりました。電球の対策がしっかりとされていたとしても、構造物としては、放火のことも想定に入れると、非常に燃えやすいものであったことは確かです。

火災発生後、消火器が使用されていましたが、使用されるまでの時間、使用される本数は全然足りていなかった。可燃物があるイベントとしては、防火体制が十分ではなかったと思われます。

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