あなたの街の駅前商店街は大丈夫?高槻センター街は、駐車自転車により大地震・火災時に死傷者が増える可能性が高い場所

電車でいろんな駅に降りて、その駅前の商店街をぶらっと歩けばだいたいその街の環境ってわかる気がします。

その中でひとつ気になったのが、JR高槻と阪急高槻市駅の間に位置する高槻センター街です。一時期、FM802を聞いていると、「どっちもたかつき」と言うキャンペーンで、大阪と京都の真ん中に位置し、住みやすい町ですということで紹介がされていました。

高槻市のとりくみ」ということで、色々ないいことが書いてありますが、高槻センター街の中を歩いてみればとても残念なことに店舗前に多数の自転車止められているところが多く、歩行者が歩く道幅がとても狭くなっている箇所があるということです。

高槻センター街の店舗前の道幅をタイルの枚数から調べて見ると、センターから店舗前までが約2.7m、全幅で約5.4mになります。全幅が5.4mもあれば多くの人が買い物にきてもすれ違うのに余裕がありそうですが・・・
高槻センター街道幅

人通りが多くなる土日や、夕方からの時間帯には、多数自転車が止められていることが多く、歩行者の通行を妨げています。特に自転車の駐車がひどくなる場所が、マクドナルド前です。
高槻センター街の危険なところ

部活帰りなどであろう学生達の自転車が多いときは、2重駐車となり、道の中央ぐらいまで飛び出しており、対面の店舗前の自転車と合わせると、歩行者の通る部分がかなり狭くなります。
高槻センター街マクドナルド前の自転車
このような状況のときに、よく思いますが、高槻センター街のマクドナルドは1階、2階と席があり全座席で133席となっています。もし日曜の午後、人通りが多い状況かつ、満席、自転車多数の状態で大地震、火災が起こったら、自転車散乱で店舗内の人が逃げ遅れ、一般歩行者も道をふさがれ、逃げ遅れ可能性が大きいであろうということです。歩行者の年齢層を見ていると年配の方も多いため、自転車が転がっていると更に逃げにくくなります。

そして、店舗の一部崩れと散らばった自転車が合わさると、消防などの救助活動が大きく妨げられ、負傷者の搬送にも時間がかかります。その結果、死傷者多数という確率を上げてしまいます。

もし、そのようなことが起こった場合、自転車が駐車されていたことの責任は誰が負うことになるのでしょうね?

高槻センター街は、歩行者専用道路で、乗ったままでの自転車は通行禁止になってますが、通行が可能です。店舗前の駐車をなくすには、自転車を降りての通行も禁止にするしかない気がします。

高槻市:商店街の自転車通行禁止について
高槻市:市立自転車駐車場マップ・放置禁止区域図

高槻センター街の自転車については、他の人も問題と感じている人は多いようです。
関西大学 社会安全学部/社会安全研究科:高槻センター街とのコラボ企画「自転車問題解決プロジェクト」調査を実施しました(2011/02/14)
mixi:自転車の置き場について

比較対象としては、無理があるかもしれませんが、神戸三宮の「神戸三宮センター街」。ここは歩行者の道幅が、高槻センター街よりも倍ぐらい広いですが、店舗前に自転車が止まっていると見かけることはありませんでしたので、とても広々として安心して歩くことができます。

神戸三宮センター街神戸三宮センター街

また、神戸三宮センター街には、「安心安全に神戸三宮センター街にお越し頂くために」ということで、「三宮センター街 神戸メインストリート憲章」が定められおり、店舗前の陳列、看板に関する規則もあります。

第2条(営業活動)
1. 営業活動及び商品の陳列、店頭看板は各自の店頭前90cm(赤石2枚分)以内とする。
2. 店頭の陳列についての出幅及び高さは、理事会で定める。隣店の間口が狭い場合は、特に考慮する。

この店舗前90cmまでOKというのは、センター街自体の道幅が広いからOKなんでしょうね。自転車の通行に関しては、乗車しての通行は禁止されていますが、押しての通行は可能。

神戸三宮センター街:三宮センター街1丁目商店街の自転車の乗車について

 

商店街などを歩くときは、防災意識を持って、いざというときどこに逃げるかを考えながら歩きたいですね。そして、混雑時はいざというときに逃げにくくなるので利用しないというのもひとつの考えです。

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